私たちは通常、ワンちゃんにドッグフードを与える場合には、ドッグフードの袋に記載されている「一日に与える量」という表を目安にしています。
「うちの子は〇キロだから、〇〇グラム」と、ドッグフードの一日に与える量を一度把握してしまうと、メーカーや種類が変わったりしても前と同じ量を与えてしまうのは間違っていることもあるので、一つ一つのドッグフードに記載されている量を確かめる必要があります。
その上、ドッグフードの与える量はワンちゃんの年齢(ライフステージ)や体重など、また、運動量の違いなどで変化します。
このようなことを踏まえて上で、ドッグフードの与える量を検証してみたいと思います。
ドッグフードを与える目安量
基本的には、ドッグフードの袋に記載されている量を目安にしますが、ただ単純にそれだけに頼らずに、ワンちゃんの体調や便の具合、食べ残しなどをチェックして量を加減することも大切です。
また、まれにワンちゃんの個体によっては身体に合わないドッグフードもあるので、そんなときには与えるのを中止して獣医さんに相談しましょう。
次に、ライフステージ毎のドッグフードを与えるときのポイントを調べてみました。
ライフステージ別の与え方
離乳期~六か月
離乳から三~四か月頃までは、硬いドッグフードが苦手でうまく食べられないワンちゃんもいるのでふやかして与え、一日に三~四回に分けて与えます。
六か月~十二か月
ワンちゃんの体は成長中ですしガツガツ食べてくれるとたくさんあげたくなりますが、基本的にはドッグフードの袋に書いてある量を目安に与え、一日に二回~三回、与えるのが基本となります。
この頃から「成犬用のフード」に切り替えても大丈夫ですが、急いで全部を変えてしまわずに、少しずつ変えていく方が良いでしょう。
十二か月~成犬
大型犬以外のワンちゃんは、「成犬用フード」に切り替えます。
去勢や避妊手術を行ったワンちゃんの飼い主さんが、肥満になるのを危惧してドッグフードの量を減らす方もいますが、ワンちゃんの健康をキープする上で得策とはいえません。
ドッグフードの原材料やカロリーなどに注意して、低カロリーのドッグフードを選んであげるようにしたり、穀物類を多く使用してたんぱく質が少ないドッグフードは避けたりした方が良いでしょう。
七歳~シニア犬
犬種や個体にもよりますが、激しく身体を動かすような運動や遊びはしなくなりますが、食事の量を減らしたり、低たんぱく質のドッグフードに切り替えたりするのはおススメできません。
お年を取ったからといっても健康維持には、高品質のたんぱく質は不可欠なので、獣医師からの特別な指導がない場合には、ドッグフードの袋にある量を目安に与えます。
また、歯が弱っていたりして硬いものを噛むことができなくなったワンちゃんには、子犬のときのようにドッグフードをふやかして与えてあげて下さい。
ドッグフードを与える回数
子犬の場合には、成長するためにたくさんのエネルギーが必要ですが、一度にたくさん与えずに一日に三~五回に分けて与えます。
成犬なら「朝と夕」の一日二回に分けて与えるのが基本で、健康な成犬でも一日一回では胃腸への負担が大きいので避けて下さい。
また、高齢のワンちゃんや病気療養中のワンちゃんなら、消化の良いフードを一日三回に分けて与えたりもします。
同じ犬種でも家の外と中で飼われているワンちゃんや、運動量の多い少ないではドッグフードの量も変化してきます。
ドッグフードを切り替えるときのポイント
ライフステージが変わったりダイエットを試みようとしたりなどで、ドッグフードを切り替えるときには、今まで与えていたドッグフードに、新しいドッグフードを5%くらい混ぜて与えるようにします。
これを七日~十日ほどかけて少しずつ増やしていく方法がおススメで、これによりワンちゃんの身体が新しいドッグフードに慣れていきます。
また、ドッグフードが変わり警戒心が起こったりして、慣れずに食いつきが悪く食べなかったり残したりすることもありますが、気長に見守ってあげて下さい。
ドッグフードの与え方は、基本的にはドッグフードの袋に記載されている「一日に与える量」という表を目安にワンちゃんに与えます。
そして、その与える量はドッグフードのメーカーや種類によっても異なりますので、必ず確認をしてから与えるようにします。
ワンちゃんのライフステージなどによっても、ドッグフードの量や回数は変化していきます。
ただ、あくまでも記載している量は目安にすぎませんので、ご自分のワンちゃんの毎日の体調や便や食べ残しなどを観察して量を調整することも大事なことです。
ワンちゃんのライフステージや何かの事情で、ドッグフードを切り替えたりする場合には、少しずつ様子をみながら新しいフードを増やしていきます。
もしもワンちゃんの身体にドッグフードが合っていなくて、体調を崩してしまった場合には切り替えを中止して獣医さんに相談しましょう。